ゆとり世代は2036年にむけて
結論:楽しみでしかない
《目次》
▶︎先送り国家
▶︎社会保障システム安全保障システム
▶︎日本の限界
▶︎タイムリミットまで
[先送り国家]
ご存知かと思うが、日本は膨らみつづける財政問題や諸外国との関係性など放置してきた「先送り国家」だったわけだが、正直これ以上の先送りができず、限界がすぐそこまで迫っていると言っても過言ではない。
[社会保障システム安全保障システム]
私たちは【社会保障システム・安全保障システム】によって守られているため、広義での国のサービスというのはこのいずれかに分類されるといっていい。
・社会保障システムは国民がお互いに支え合う前提で設計されているため、
人口構成の変化はそのシステム変革に直結する。・安全保障システムは国同士の関係性に依存するため、
グローバル社会における日本の立ち位置の変化はそのシステム変革に直結する。
以上から、将来(それも近い将来)を考えるうえで、日本の人口構成の変化と、グローバル社会における立ち位置の変化は把握しておく必要があるだろう。
[日本の限界]
1990年頃の高齢者の場合、社会保障問題を先送りしても、ボリュームの厚い「団塊の世代」(1947〜49年生まれ)をメインとする次世代の労働力がその問題を吸収することができた。
しかしながら、「団塊ジュニア」(1971〜74年生まれ)以降の世代は問題を吸収できる人口ボリュームがまったくなく、問題を先送りにできない。
この世代こそ、年齢でいえば現在20〜30代(1979〜98年生まれ)の世代になる。
こう考えていくと、遅くとも団塊ジュニア世代が高齢者になる2036〜40年には、先送り国家日本システムの限界が来る。
さらに、ここから団塊ジュニア世代が寿命を迎えるまでの30年間は、先送りしてきた問題から逃げることは不可能となり、国も、社会も、個人も抜本的改革が迫られる本当の正念場になると断言できる。
[逃げきれない世代の宿命]
逃げきれない世代(1979〜98年生まれ)は、
自らの身を削りながら、団塊ジュニア世代の老後を30年間支えていかねばならない。
並行して、次世代に問題を先送りにしない社会保障、安全保障システムを再構築し、日本という国を再定義していく社会的使命も負っている。
どうだろう。足がすくみそうだろうか。
そんな困難に自分は耐えられそうもない、と思うだろうか。
だがそう思ってはいけない。
なぜなら、これまでの歴史上
「イージーな時代」など決してなかったと思うからだ。
この問題は、私たちが解決していくべき問題なのだ。
[タイムリミットまで]
私自身も「あとでやろう」「明日やろう」「今度やろう」といろいろなことを先送りにしてしまいがちなので、人間というものは本質的に問題の先送りをしてしまう生き物なのかもしれない。
だから、誰を責めるわけでもなく、現実を粛々と受け止め、為すべきことを為すだけだ。
タイムリミットは2036年だ。
今、気づき、そこへ向けてしっかりと行動していけば、まだ残された時間はある。